花粉症の症状は、本当に嫌なものですよね。

ただ、病院で処方してもらう薬を服用すれば
ずいぶん花粉症の症状は和らぎます。

しかし処方してもらうままに服用するのはチョット考えものです。

ということで花粉症に効く薬として、
最も多く用いられている抗ヒスタミン薬について理解しておきましょう。

抗ヒスタミン薬は文字通り、
花粉によって発生したヒスタミンの働きを抑えるもので、古くからある薬物です。

抗ヒスタミン薬には、第一世代と第二世代があり、
第一世代はくしゃみや鼻水に対して即効性があり、
服用後30分くらいで効果が現れます。

ただし、持続時間が短いのが欠点で、そのうえ、
視床下部に作用して眠気を引き起こし、口の渇き、
倦怠感といった副作用もあります。

なお、鼻づまりにはほとんど効果がありません。

 

代表的な商品名としては、タベジール、ヒスタベリン、ポララミン、
レクリカ、ピレチアなどがあります。

この第一世代の欠点を補い、登場したのが第二世代の抗ヒスタミン薬です。

くしゃみや鼻水に効果があるのはもちろん、鼻づまりにも作用し、
持続時間が長く、眠気の発生率が低いのが特徴です。

しかし、即効性という面では劣り、
効果があらわれるまでに2週間ほどもかかってしまい、その間、
毎日服用しなければなりません。

そのため、花粉の飛散時期の2週間ほど前から服用し、
対策を講じる必要があります。

また、肝臓や胃腸、心筋障害などを起こす恐れもあります。

代表的な薬として、ゼスラン、ニポラジン、ジルテック、エバステル、アゼプチン、
セルテクト、アレグラ、ヒスマナール、アレロック、アレジオン、ザジテン、
タリオン、ダレン、レミカットなどが挙げられます。

現在、病院で処方される花粉症の薬は、
第二世代抗ヒスタミン薬に移行していますが、
すべての人に効果があるわけではなく、
人によってはほとんど効かないこともあるようです。

まずは自分が処方されている薬は何かを知り、
その薬の特徴を理解することが大事ですね。

それと花粉の季節がやってくる前から服用し始める方が
症状が軽くなるようです。